ダメ出しするダメなオタク

ソルシエ再々演とDVD待ってる

さよならソルシエ感想らしいもの【初演】

Gyaoを見る前に感想を書き殴ってます。

いろんなミュージカルのネタバレがあります。

あんまり褒めてない!!!

 

前提条件

普段は劇団四季オタク

テニミュ1stの終わりごろに平野良にはまった古参BBA

最近「若手イケメン」「2.5次元」舞台は少な目

平野もすべての作品は見てない

 

 

初演とかの話

(再演の感想書きたいのに初演からだよこれ書き終わるのかな)

さよならソルシエの原作マンガは知らなかったので平野の出演が決まってから慌てて購入しました。思春期は少女マンガよりジャンプを好むオタクだったので「女性向けの作品だなあ」程度の感想でした。あんまりテオが好きになれなかったしフィンもふわふわしすぎて感情移入する所があまりなかった。突然戯曲家が出てきてなにそれどういうこと、と置いてけぼりでした。でも平野のふわっとした笑顔が大好きなのでフィンの笑顔を見るたびに舞台化が楽しみな気持ちになりました。

好きな作品か微妙だったのでチケットは1枚だけ。四季に慣れ過ぎて公演が数日間というのが難しく感じました。当時劇団四季ではウエストサイド物語(以下WSS)を上演しており、私が現在のメインで追っかけている方が出演していました。その日は確か土曜日でどちらも昼・夜公演あったのでソルシエとWSSでマチソワでもいいかな、いっそソルシエは譲渡に出してWSS行きたいななんて軽く考えていました。たしか売り切れでやめたんですが、さよならソルシエを見る前の評価はその程度だったんです。

Zeppブルーシアターは初めて。どこだよこれ。どこでも見やすい・スタッフ優秀・トイレ十分な四季劇場に慣れてしまったのでこれだから小劇場って…と思ったら900席ありました。トイレはしょぼいし足りないしお芝居をするには横に広すぎるステージでした。座席は座りやすいけどお芝居を見るためのものではないね。

(ここまで記憶を頼りに書きましたが当時のアンケート下書きが残ってましたので読み返しながら書きます)

正直に言えば好みではないです。音楽がピアノだけというのは挑戦的でいいと思うけどメロディーがそんなに好きじゃない。音響とマイクが悪すぎて役者の立ち位置によっては声が小さくなるからセリフや歌が聞き取れない。歌詞もぶちぶち切ってるのが詩的だけど好みじゃない。でも人におすすめしたい作品でした。このへんは後で掘り下げる。

まずなにより初めに言いたいのは良知テオかっこよすぎマジ2次元すぎるやばい死ぬ!

なんですかあの宝塚男役みたいな美しさ!!宝塚とマイケルジャクソンのイメージだったそうですね。座席が近すぎて死にそうでした。

それから平野フィン。笑顔最高だったよね!!もう言う事ないね!(って言いながらダメ出しする系オタ)

生まれて初めて舞台見て「尊い…」って感想持ったよ!兄弟尊いですありがとうマーベラス様。正直2.5次元舞台見てる子が尊い尊い連発してるから最近は萌えをそういう表現するんだなくらいにしか思ってなかったけどはっきり言って尊い以外出てこない。神様ありがとう。幸せ。

泉見さんはお名前を見た時んんん?とは思ったけどまさか帝劇常連役者を連れてくるとは思わなかった。似た名前の誰かかとばかり。泉見ジェロームの存在で全体が引き締まった。ミス・サイゴンもこれくらいの座席で見たかったな。帝劇はオーケストラピットがあるから1桁台でも遠く感じる。歌詞がよくわからなかったので透明連呼してるイメージがついてしまった。パンフレットに歌詞全部載せてほしかった。

アンサンブルレベル高い。画家4人が霞む…。兄弟も歌うと負けないか不安になる。パンフ見るとトートダンサーやらヤングシンバやら層が厚かった。全員がそうではないけど小劇場だと素人すぎませんかって人にも当たるから「所詮2.5次元舞台」って思い込んでたので驚いた。

褒めてるのか貶してるのか自分でもよくわからない感想なんだけど、そんな作品のどこが気に入って人にお勧めできると思ったのかちゃんと考えてみた。

役者オタとしては平野がいい笑顔だったの~♡DVD貸すから見て~~♡でもいいんですけどそうじゃない。たぶん原作と話の構成を変えてきたこととが大きい。 私がミュージカルで一番好きなのはウィキッドです。四季でも見たし作品オタなので海外遠征もしました。ウィキッドは、悪い魔女が死んで喜ぶ市民たちの前に善い魔女グリンダが現れ「悪い魔女がどうして生まれたのかお話ししましょう」とグリンダが回想するところから始まります。結論が最初に提示されてて過去の回想があってラストにまた戻ってくるような構成が好きなんです。ソルシエの原作は時系列順でフィンが死んでテオがサントロに戯曲の制作を持ちかけますが、ミュージカルではそれが冒頭にありサントロがフィンはどういう人物だったのかなど問いかけながらストーリーが進みます。原作だとぽっと出てきたサントロがフィンに入れ込むところがストーリーの都合上の展開に思えてしまってもやもやしていたのが、思い出話を聞いたサントロの反応がはっきり見えるようになったのが良かったです。

舞台上にあるピアノにテオが触れるシーンも効果的でした。回想と現在を行き来するサントロのようにピアノは舞台と客席という現実を繋げてくれた。いろんなものが曖昧に混じり合っていました。

絵の具のバレエが芸術的でした。あ、これ2.5次元じゃないまじで挑戦しに来てるわ。と思うと同時にWSS 2幕Somewhereがトラウマになっていた私は怖かったです。今考えると怖いというかダンスの理解力がなさすぎて目の前ですごいものが見れてるけどどういう風に受け止めていいのかわからない、知らないものへの畏怖ですね。Somewhereの最後がああだったのでこれは怖いものだって思い込みが出来てて拒んでしまいましたがもう一度ちゃんと見てみたいです。でも未だにダンスで感情表現されたとき何かあるのはわかるけど全然わからないのでまた怖いって言いそう。その割に四季だとダンス演目ばっかり見るので未知の世界への憧れもあるのかも知れない。

 

人にすすめたいわりに翌日のチケット買わなかったのは歌唱力に問題がありました。平野って2.5界隈だと歌上手い枠にいますけどミュージカル役者ではないですよね。小劇場ならストレートが見たいっていうのもあるんですが、自分の中で平野良にミュージカルは求めていませんでした。戦国鍋TVでメインボーカル貰ったのは嬉しかったしボーイバンドも色んな曲歌ってくれて楽しめたけどそれはそれ。(脱線するけど平野版ソラオの世界ドーナツが聞いてみたいと常々思ってる)ミュージカルだと緊張してるのが見えるから己を出し切れるストレートの方が向いてるんじゃないかなと思ってたんです。意外と歌えてたので上手になったねってファン目線で楽しんでもいいんだけど、シャトナー作品に出てる演劇妖怪な平野良が一番好きなんです。ころころ演技変えてくるから初日と千秋楽見比べるのが楽しかったんです。そもそも2.5ってミュージカル多いですけど無理して歌わなくていいよ?キャラがわちゃわちゃしてるだけでも別にこれはこれで楽しいよって思ってて、何を求めてるかの違いなんだけど正直イケメンの顔を見に来てるだけなんでキャラぶれしない程度に演技してくれたらいいから。上手じゃないなら歌うなよその時間喋ってろと当時は思ってたのでした。だって上手な歌が聞きたければ他の舞台見るし、四季東宝だけじゃなくて海外遠征したっていいわけだし。テニミュテニミュとしてとても楽しいけど純粋に完成された歌声を求めてないの。

自分で書きながらすごい上から目線っぷりに引いてる。

 

平野オタクを自称しながらこれは無理でしょって全然信じてないんだから最悪ですよね。でもあの事務所とマネージャーを続けてる平野を信じられなかったんです。もっと良い環境を求めてたら違ったかもしれないけど、 向上心ないところあるよな~なんて思ってた。電器屋で普通に働いてたらテレビで昔の自分の出演作が流れてて何やってるんだって俳優に戻ってきたくせにそれでいいわけ?と。テニミュマジックが消えて出演舞台がどんどん小さい劇場になってファンが離れてる所見てきて、舞台に立ってる平野は大好きだけど私ももう潮時かなって区切りをつけたあの日の事は忘れてない。それでも名前見かけたらまだ頑張ってるんだってたまに出演作検索したりしてあの劇場に立てたんだって喜んで、ずっと気にしてた。気にしてたけど行けなかった。だから私が知らない作品がいっぱいあって知らない平野がいて知らないファンがいるのは当たり前。その時支えたファンがいるから今の彼がいる。それが受け入れられないから嫌味な古参BBAにしかなれないんだよね。

 脱線しすぎて何を書いてたかわからなくなってきた。

それで、ミュージカルさよならソルシエを侮っていた私は見た直後こそやばい兄弟尊い神作品でも平野の笑顔満喫したからまーとりあえずいっかなとチケット追加を見送り、翌日は本物のゴッホのひまわりを新宿へ見に行ってから田舎へ帰ったのでした。

そしていざ千秋楽が終わってしまうと言いたいことが山のように出てきて長文アンケートで殴りに行くスタイルのファンと化したのでした。

ほんとに書きなぐりすぎて悲しい。でも読み返すと消しそうだからこのままアップする。失礼な事書いててすみませんでした。

 

 

メモに書いてあるけど全然覚えてないし再演では思わなかったこと。

・短いメロディーを繰り返すのにセリフで演奏を切りすぎて気持ちが悪かった。何度も使う演出ではない。

そうだっけ…覚えてないけど当時はすごくもやもやしたような記憶はある。