ダメ出しするダメなオタク

ソルシエ再々演とDVD待ってる

推しの顔は好きですか?

推しをイケメン俳優扱いされるの違和感がある。自分の周りにいたらイケメンだけど芸能人としてはそんなでもなくない?という認識で推してる。当然私個人としては大好きだし写真集も買うしブログの自撮りが少ないことに文句を言う。板の上でへらへらにこにこしてる顔が好きで好きでたまらない。

 

ところでオリンピックがあったのでフィギュアスケートを見た。メダルの期待が高まりメディアの報道と国内の熱気に包まれて私もテンションが上がっていた。あのときはみんなソワソワしながらテレビに釘付けになってた。そこまで興味があったわけじゃなかったのにどういうわけか沼に落ちた。沼の住民いわく「ピョン落ち」らしい。

ちょっと前から「お顔がたいへん良い〜〜!!」なんて言ってはいたけどあんなに簡単に落ちるとは思わなかった。

 

あっちの沼に落ちてから始めて推しの舞台に行った。推しがギラギラした空気を纏いながら登場して殺気立った表情をしたときあっちの推しと重なって見えた。顔が似てるとは思わないけどなんとなく共通の空気を感じた。

なんで突然沼ったのかわからなかったけどなんとなく納得できた。

 

推しの事が好きで舞台に立ってる姿が観たいのに、推しが出演する舞台が私の好みじゃなくなってきたのが辛かった。舞台オタクでいられる自信もなくなっていた。そうして代わりになるものを求めて、結果代わりなんてない事に気付いてしまった。

周りに甘えてふにゃふにゃした笑顔を見せながら真ん中に立つ推しが好きだった。お芝居が好きなのが伝わってきた。以前のように同じ舞台を何公演も観なくなったけど、推しがずっと変わらず舞台に立ってるという事が私の支えになってた。私の心の中でかけがえのない存在になっている事を今更知った。

なんでこんなに重い女になっちゃったんだろう。どうしたらいいのかわからない。

 

びっくりするほど推しが好き

2017年の振り返りをしてたんですが、某おきに召してた時に「出番がないので本番中に読書してた」発言を思い出しました。

いま思い出しても腹が立つし当時ははらわたが煮えくり返った。

あんなに怒るなんて、ほんとに推しの事好きだったんだなと今になって思う。

いや、まあ今でも好きだから推してるんですけど。

7年推してればもう好きな事も嫌いな事も出てきて当然ですよ。

最初の恋は盲目の頃から比べれば冷静にもなるけど、やっぱりあの演技も笑顔も好きなんです。もはやライフスタイルの域。

貢いだわけでもないけど毎月東京まで遠征してたら使ったお金は考えたくない。

観劇自体をお休みしてた時期もあるし、去年だって6公演しか見てない。BBAには18きっぷも高速バスも辛くなってきたんですよ!新幹線は高いの!推しを優先して体調崩す選択するほど若くはないです。

だから使ったお金だけ見ればそこまで増減があったわけでも…どっちかというと別の推しが出来て観劇費はかさむ一方です。飛行機も使うからね。

 

ところでいまテニラビにはまってます。

人生初のソシャゲでして、「ガチャをするとき跡部様の曲を流すと推しが引ける」と友達が言うのでやってみたらほんとに出て笑いが止まりませんでした。

正月イベントの真田が「敗北の淵に案内してやろう」とか言うたびに「たーだーでは返さん♪」と歌いだしてはテニミュの思い出に浸る日々です。

テニミュ観たい。めっちゃテニミュ見たい。

推しが出てるところ見返したけどあんま変わってないな~。

いま大阪まで行けば生のテニミュが見れる…。

ちょっと遠いか。

愛知は別の遠征中でいないな。

東京凱旋は別の舞台と被るからマチソワして来ようかな。

なんてほわほわ考えてたお正月でした。

バイキングホーン見たい…見たい……。

 

推しは好きだけど他の舞台も見たいしお金も時間も足りない。

時間というか体力。

 

演劇から離れてる間に小劇場演劇のノリについてゆけなくなってしまった。

でも推しが輝くのは小劇場なんですよ。きっと。

売れてないって意味ではなくて

昨日と同じ舞台にする気はない人なので

ロングランでも自由にできたこの記事冒頭の作品はいきいきしてた。

毎日同じクオリティを目指してる劇団を追ってるいまの私と

あの人が目指してる未来は別の道なんだと思わされた1年でした。

別に同じ道を目指してたわけじゃないけど

「売れたい」の言葉の先にあるものが違うことに気づいたから

もう、色々仕方ないのかなって。

あの人は売れたい

私は応援したい

思い描く理想の未来が違っていても

好きでいられなくなったわけじゃない。

 

 

あーむりだ

テニミュまで戻りたい。

すきすきだいすきって言ってれば幸せだったのに

共感できなければつまらないか

推しの舞台を観に行った。

ああ、小劇場ってこんな感じだよね。

と思わされる内容だった。

ラストの展開に全くついて行けず終演後「意味わかんねー身内向け舞台だったわ」とリア友にLINEで愚痴ってたけど、TLに流れる感想ツイートを見る限りどうやら仏教色が強いらしい。

仏教。

日本生まれ日本育ちなら親しんだ宗教や価値観なんだろうけど我が家はキリスト教

もしかしてこれは私には持っていない考え方で構成されてるだけで、そんなに変な展開じゃなかったのか?

 

そもそも自称無宗教な日本のみなさんはキリスト教色の強い舞台を観てどう思っているんだろう。

海外ミュージカルなんてベースにキリスト教があるのが一般的だ。シスターアクトもサウンドオブミュージックもレディベスも、私の隣で観てた友達は何を思って何を理解していたんだろう。

ノートルダムの鐘を見た時

「オープニングで煙出しながら振ってたの何?」

と聞かれた。あれは香炉だ。乳香つまりフランキンセンスを焚いているんだよと説明したけど、まずなんでなのかという劇中での常識が無いと分かった。

三人の博士が星に導かれてイエス様の誕生を祝いに来るんだけどその時の贈り物が黄金乳香没薬。

幼稚園の劇で身につけた知識は日本の実生活においてあまり役に立たないけど舞台オタクをする上でたいへん役立っている。 

文化とかものの考え方の底辺になってる宗教。それを知らずにどれだけ受け取れるんだろう。演じる側もどれだけ発信できるんだろう。

 

私の中にどれくらい仏教があるんだろう。

少なくとも誰かの発言した「仏教色が強かった」が何を指すのかすらわからなかった。

 

自分に無いものを受け取るにはアンテナを高くしてなきゃ難しい。仏教と同じくらいお笑いも知識がないから他の観客がどこで笑ったのかわからない。

わからない共感出来ないをつまらないくだらないと判断してしまった。

もし知識があれば面白かったんだろうか。トンデモ展開だとは思わなかったかも知れない。話をそれなりに理解して「やっぱり推し君は可愛いわ」と笑って感想が書けたかもしれない。

私の抱いた感想も分かる人からすれば「バカにはこの価値がわからないな」と笑われるのかも。

ウィキッドの宗教色の強さを友達がわからなかったように、私もあの舞台がわからなかった。

 

分からないことが分かった。

だから観に行って良かった。

 

知らないものを価値の無いものと思い込むのは損なんだろう。

推しのセリフの意味が分かる日がいつか来るようになる事を神に祈ろう。