ダメ出しするダメなオタク

ソルシエ再々演とDVD待ってる

ミュージカルしゃばけ2 感想

原作ファンなので1作目も気になってたんですがタイミングが合わず、2作目に推しが出ると決まって喜びました。主役の植田くんが別舞台で不在、声のみの出演でした。一太郎なのでずっと寝込んでいてもおかしくない。シルエットだけ使うのかなと思ったら影武者?「植田役」の役者がちょっと起き上がるくらいならいいけど、喋るシーン多い・歌う・重要なシーンでハモるとここまでやるのはちょっと考え物。他の舞台で早変わりのところは別の役者がやるのは演出のひとつとして受け入れられるけど、あれはやりすぎだったかな。佐助が一太郎のセリフを言い直すシーンは一太郎いなくても成り立ったのになあ。舞台なんだから舞台の演出でいいのに勿体ない。それとも植田ファンを呼ぶためでしょうか。それもなんだかなあ。私が彼のファンならニコ生で済ませますが出演中舞台のチケット取れなかった人たちが流れてきてたりするんでしょうか。

録音の歌との掛け合いハモリに関しては「ミュージカルは生オケじゃないとダメ問題」みたいなものだと思いました。私はカラオケでもいい派。ここだけ切り取ったとき不自然でなかったので妥協できる範囲でした。一方的に流れてくる歌にどれだけ合わせられるかが鍛えられて良かったんじゃないの。もちろん生で見てる舞台なんだから生の歌声と生演奏がいいと思いますが。役者のオフマイクが聞こえる位置なら気になるだろうけどマイクを通してスピーカーから聞こえる植田くんと平野さんの歌声は問題なく、良かったと思います。

平野ファン視線で物を言うなら初日と千秋楽で演技変えてくるのを楽しめない作品だけど、演技変更しすぎて共演者を困らせてることもあるしロングランのような一定したものを求められてるのだと考えれば一つの経験かもなと思ったのでした。

演出もう一つ。前半お雛さんの歌で仮面を被った男女が出てくるシーン。(パンフ未購入なのでタイトルがわかりません)仮面を被せたり取ったりするところはもっとシャキシャキ動けないんでしょうか。だらだらしたダンスだなあと思ってしまいました。厚化粧に悩むシーンなんだから女性が正面向いてるときは仮面取らない方が良いかな。悪くないけどちょっと締まらない印象でした。

 

私の感想に文句が多いのは作品が良かったからです。詰まらなかったらマジクソだった忘れよってなるタイプ。

 

ストーリーは原作をなぞるだけじゃなくて丁寧にミュージカルとして再構築してました。あっさりした原作からどこを見せたいのかメリハリつけてわかりやすくなってました。

お雛ですが、屏風のぞきの歌はとっても楽しかったのに松之助とは合わないので最後にもやもやさせられました。松之助と一太郎は合ってたから良かった。録音だったのが残念だけど。岡村さやかさんの声質と平野さんの歌い方の問題なのかなあ。

オリジナルキャラクターの平太がおちゃらける所は現代風でおや?と思ったところもあるけど舞台オリキャラがやることで原作ファンの怒りやもやもやを一手に引き受けてくれる役割もあるんだなあと最近思うようになりました。重くなり過ぎないように笑いを起こし、松之助との比較になるキャラクター設定は上手いなあ。

 

と、ここまで書いて終わってました。

平太は平野さんが肉付けした部分もあったようですね。結局平野さんが好きなんだなと思わされました。

松之助が最後に見せた表情はさすがでした。お嬢さんが与えた仮初の平穏と真実手にした安息の差。すばらしい。これが好きなんですよ。最高。

 

 

さて、3作目が発表になりました。次は呼ばれないだろうしもういいかな。原作は好きだしミュージカルの仕上がりも良かったけど丁寧に作りすぎて逆に私の好きなポイントが薄くなってるように感じました。植田くんが出るとまた別でしょうが、なんかそうじゃないんですよね。作品の出来と好みは別問題。もっとあっさりした味付けがよかったです。

 

原作特典のお写真がたいへん美しく新潮社さまには頭が上がりません。毎日拝みたい出来でした。ありがとうございます。別の作品にも呼んでください!そして写真を!!

体調を崩してましたが見れて良かったです。