ダメ出しするダメなオタク

ソルシエ再々演とDVD待ってる

私にとっての2.5次元

整合性がないです。途中だけど次に進みたいので公開。

 

ソルシエ見てて私はもはや2.5メインに舞台見てる層じゃないんだなと痛感した。

新しい芸術を見下すパリ画壇側の人間で、パーティーでジェロームの伝統に則った絵をそれっぽい事言いながら褒める人々のひとりなんだ。

2.5楽しいよ、数日間の公演を必死に駆け抜ける推しは美しいよ。

でも当たり外れも大きいし世間の目は厳しい。

テニミュ好きなんですって言うより、劇団四季好きですって言う方がよっぽど楽。

贔屓がたまたま四季に属してるだけなのでもし退団して東宝系に出たらそっちを見るんじゃないかな。出る役者がわからないままチケットを買うのは四季くらいのものだし、チケット代上がっても東宝の方が気が楽だな~って外から眺めてる。

アラサーになったらだんだん未知の世界が怖くなってきた。

安心して見られる幸せ。これが歳を重ねるってことか。

 

2.5の定義ってなんだろうといつも思う。

ディズニーミュージカルなんてどう考えても2.5じゃん。2次元の再現と舞台ならではの表現の融合。映画から出てきたみたいな王子様とお姫様。

ちなみに私の中の「2次元からの刺客」ベスト3は宮地真緒の柳宿、良知テオドルス、美女と野獣マグダンス(ガストンの酒場のシーン全体)なんかもう本人なんじゃねっていう再現率。マグダンスは出演者全員2次元だったあれはすごい。これがあるから舞台はやめられない。

そうそう、2.5の定義な。

邦画なんて実写映画化ばっかりなんだから舞台に限っていまさら2.5って括りは必要なのかね。キャラのイメージに合わせたキャストにしている限りは2.5なのかも。でもテレビや映画でも役者のイメージに合わない(逆もしかり)って意見あるし。

それまでの演劇に則った作品作りをするかどうかかな。

自分の中でさよならソルシエは本気で作ってるなと思った時があって、つまり手を抜かれてると感じることが多かったってことなのかも知れない。

その役を深く掘り下げるのは原作のあるなしに限らずどんなお芝居でもあるべきこと。その演技ができる役者と外見が似せられる役者を天秤にかけて見た目を重視したときが2.5だと思う。って表現すると2.5ばかりやってる役者をバカにしてるようだ。役者よりも企画制作側の問題だと思う。

ソルシエは初演バレエが気に入ったんだよ。

キャラを似せて世界観を再現するんじゃなくて舞台としてその世界を新しく作り上げる作品が見たかった。ソルシエはさらにその先に挑んでると感じた。根本的な考え方が違って2.5次元作品を作ろうって良い作品づくりするのと、伝統ある舞台芸術としてのベースがあって新しいものを取り入れていこうって考えで一つの素材にマンガの原作がある、みたいな。うまく言えないけど。だからこそパリ画壇界を内側から壊そうとするこの原作を選んだのかな。

プロジェクションマッピングのような新しい技術と伝統ある表現として歌とバレエ。良いものならまだ世に認められなくても使おうとする意志。

2.5次元という言葉に縛られて後ろ向きだった考え方を改めなければならない。良いものだと思ったら迷わず評価したい。ろくに見向きもせずに見下したくない。

 

2.5とか若手イケメンと評される舞台で人気を博した役者がやるミュージカルと、小学校に上がる前からバレエをやってたり高校大学は音楽科で声楽を学んでましたって役者が今までやってきたミュージカルが同じものの訳なかったんだ。

そもそもミュージカル自体がそんなに歴史のある物でもないし斯くあるべしって思い込みが良くない。若者の車離れって言葉くらいにおかしい。

 

もともとごちゃごちゃだったのに更に分からなくなってきた。

ショービジネスとして見た時、チケット買ってくれるファンが多くいる役者を使って連日満員御礼なのは成功だよね。原作がある舞台は役者ファンと原作ファンの両方が来てくれる可能性があるからオリジナルより集客が見込める。

そもそもなんで集英社はミュージカルをやろうと思ったのか。遡るとセーラームーン

テニミュの成功から競合他社が2.5に手を出してきたけどネタも尽きてきたし劇場は1年前から押えなきゃならないしオタクは多くなったけど人気があるのは一握りだしレッドオーシャンすぎない?ライブビューイングの採算性が知りたい。

 

お金儲けの手段として扱うのか芸術かの違いかなあ。でも、オペラの出来よりスキャンダル~そうだこれで俺たちの商売は大繁盛♪って支配人ズ歌ってるし、実際儲けてくれないとファンも困る。うちの推しに次の仕事を下さい!

 

バレエだってムーミンピーターラビットの着ぐるみで歴史あるバレエ団のガチ一流ダンサーが踊ってるんだし私が思っているよりも世の中はきっと自由だ。

だいたい芸術にお金出さない茶の間連中の目を気にする必要性がなかったんだよ!欧米好きならそういうところも見習えよ!美術館も劇場も行かない好きな歌手のコンサートにすら行かないCDレンタルどころかYOUTUBEで済ませようって都合よすぎる!守銭奴か!

結論としては日本はまだまだ村社会の監視大国だから息が詰まるけど好きな事好きって言えてリアルとの接点なくても楽しめるtwitter最高だなってことです。リアルだとまず舞台好きですすら言いづらいので2.5の定義以前の問題だった。新しい夜明けを待ってる。